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土地家屋調査士過去問題2010年(平成22年)


第1問 Aは,BからB所有の甲不動産を売却する代理権を与えられていないにもかかわらず,その事情について善意無過失のCとの間で,Bの代理人として甲不動産を1000万円で売却する旨の売買契約を締結し,Cから売買代金1000万円を受け取った。この事例に関する次のアからオまでの記述のうち,判例の趣旨に照らし誤っているものの組合せは,後記1から5までのうちどれか。

ア CがAに対し無権代理行為による損害賠償として1000万円を請求したところ,Aが死亡してその地位をBが単独で相続した場合には,Bは,無権代理行為の追認を拒絶することにより,無権代理行為による損害賠償責任を免れることができる。


イ  CがBに対し甲不動産の引渡しを求めたところ,BがAの無権代理行為の追認を拒絶した後,Bが死亡してその地位をAが単独で相続した場合には,Aは,Cから当該売買契約に基づく甲不動産の引渡請求をされても,Bの上記追認拒絶の効果を主張してCの請求を拒むことができない。

ウ CがBに対し甲不動産の引渡しを求めたところ,Bが死亡してその地位をAが他の相続人とともに共同で相続した場合には,Aは,Cから当該売買契約に基づく甲不動産の引渡請求をされたときは,他の相続人とともに無権代理行為の追認を拒絶してCの請求を拒むことができる。

エ  CがBに対し甲不動産の引渡しを求めたところ,Bが死亡してその地位をAが単独で相続した場合には,Aは,Cから当該売買契約に基づく甲不動産の引渡請求をされたときは,無権代理行為の追認を拒絶してCの請求を拒むことができない。


オ CがBに対し甲不動産の引渡しを求めたところ,Aが死亡してその地位をB及びAB間の子Dが共同で相続した後,Bが死亡してその地位をDが単独で相続した場合には,Dは,Cから当該売買契約に基づく甲不動産の引渡請求をされたときは,無権代理行為の追認を拒絶してCの請求を拒むことができない。


※土地家屋調査士2010年(平成22年)の過去問は、ここまでです。

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